2017年6月29日木曜日

第52話 看護部長のつぶやき4「『運も実力のうち』は本当か?」

~看護部長が看護にかかわるさまざまな「気になること」を
                    不定期につぶやき、発信するページです。~

皆さま、こんにちは。河本 智美です。
4月に入職した新人看護師は、全力で頑張っています。この時期、少し立ち止まって自身や周りを見つめなおす機会となればと考えて、当院では、毎年7月に新入職員の「リフレッシュ研修」を行っています。病院を出て、海辺でBBQやゲームなどを行う予定です。また、その様子はブログ担当のMさんよりお伝えすると思います。お楽しみに・・・(^_^)/

さて、本日は「『運も実力のうち』は本当か?」です。「運も実力のうち」という言葉は、日ごろ軽く「ラッキーだったね」「がんばっているから運も味方してくれたんだよ」くらいの意味で使われていることが多いのではないでしょうか?しかし、この言葉はけっこう真実をついていると書いてありました。「計画的偶発性(計画された偶発性)理論」というJDクランボルツが提唱されたキャリア理論があるそうです。「個人のキャリアの8割は予想もしない偶発的なことによって決定される」というものです。社会的に成功を収めた人の成功要因を調査したところ、8割の人が偶然の出会いや出来事を挙げたというのです。実際は、たまたま偶然で成功したなんてことはなさそうに思います。しかし、その偶然に至るまでに「運の良い人」は次のような特徴ある行動のカギをもっているのだとJDクランボルツは言います。

① たえず新しい機会を求めている「好奇心」
② 失敗しても屈しない「持続性」
③ 必ず実現できるととらえる「楽観性」
④ こだわりや固定概念に縛られない「柔軟性」
⑤ リスクを取っても行動を起こす「冒険心」

この5つの行動のカギをもっていくなかで、偶然の出会いや出来事に巡り合うというのです。ただ、人生は思うようにいかないのも世の常です。そうなったときに「やっぱりダメだ」と思うのではなく「これは何か新しいチャレンジへの扉なのかもしれない」と柔軟にとらえて、また努力を続けていく。それがまた新しいチャンスを呼びこむのです。そう考えれば「運も実力のうち」という言葉のもつ深い意味も分かる気がしますね。
新年度もあっという間に3ヶ月が経ちました。自分の目的・目標に向かって、5つのカギを意識しながら身の回りの「出会い」「出来事」を見直してみませんか?

Medica monthly letter Medica FAN No.85 より引用